こんにちは、日向を愛するひと、水槽のディオゲネスです。
我が水草水槽において、憎きスネールが大量発生しております。
よって、このたび「完全かつ検証可能で不可逆的な非スネール化計画」と称してスネール駆除作戦を実施したいともいます。今回はその計画編です。
スネールの駆除は可能か?
さて、スネールとは水槽に発生する巻貝の総称ですが、サカマキガイやモノアラガイを指すことが多いようです。
スネールは、カタツムリまたは巻貝を表す英単語"snail"のカナ読みである。ただし日本の生物飼育分野においては、水槽のタンクメイトとして投入する、或いは観賞魚用水槽に意図せずして混入した巻貝を指すことが多い。
我が家の水草水槽にグリーンロタラを導入した時に侵入されたものだと思いますが、非常にやっかいです。
何がやっかいかといいますと、第一に、卵などの形で水草などに付着して水槽内に意図せずに侵入してしまうこと。
第二に、発生するやいなや恐るべき繁殖力によってあっという間に水槽いっぱいに溢れかえってしまうということ。
第三に、一度葉発生を許してしまうと完全に駆除することは難しいこと。
このサカマキガイの生態はゼリー状の卵を数十~100個程、1日~2日間隔で産み付け、一年ほどで寿命がきますが 一定の水温があれば一年中、産卵・繁殖を繰り返します。(サカマキガイは雌雄同体で二匹いれば確実に増え、すでに受精を終えていた個体の場合は一匹でも産卵ができるようです)
サカマキガイやモノアラガイ(スネール)とは!~基本的な駆除方法~ - メダカの飼育、飼い方を知ろう -アクアリウムなら大分めだか日和
気にしなければ、水景の一部として放置しておくこともできるのですが、私自身どうもこの巻貝が苦手でして、なんとか駆除できないものかと考えています。
ということで調べてみたところ、駆除の方法は下記の3つのようなのですが、
- トーマシーやアベニーパファーなどの貝を食べる天敵を導入する
- スネール捕獲器を使用する
- 手で潰す
どうも、現実的には3の「手で潰す」が一番安全かつ効果的のようです。
しかしながら、繁殖力の高さや卵が透明で分かりづらいこともあり、一度発生を許してしまうとやはり完全に駆除することは難しいようです。
ということで、大変不本意ではありますが、これ以上スネールが増殖するようでしたら時期を見て半リセットを実施したいと思います。
スネール駆除作戦に関する技術的検討
さて、半リセットということになると、計画と準備をしっかりしておく必要がありますが、実際に半リセットが実施可能かどうか検討する前に現在の水槽の状況を確認しておきたいと思います。
こちらは先日のアルテルナンテラ レインキーの差し戻し直後の写真です。
ちなみに、現在は調子を落としたグロッソ・スティグマの代わりにショートヘアーグラスを植えてあります。
グリーンロタラとアルテルナンテラ レインキーは好調ですが、中景のマヤカの白化が一向に良くなりません。
半リセットのプランですが、第一に「水草その前に」を使用することで、スネールやスネールの卵を駆除したいと思います。
こちらの「水草その前に」は、水槽に入れる前に水草を漬けておくことで残留農薬やスネールなどを除去してくれるという非常に心強い商品です。
約180円で安心が買えるという意味では、いくつかお手元に用意しておくことをお勧めします。
私もロタラを購入した時にこれのストックを切らせてなければこんな目に合わずに済んだかもしれません。
せっかちな性格が災いして、スネールの脅威を甘く見ると痛い目を見ますね。
実際に使用するときは、すべての水草を処理して植えなおすことは難しいので、調子を落としている水草はこの機会に新たな水草に変更したいと思います。
●継続使用する水草
・グリーンロタラ
・ロタラ ロトンディフォリア
・アルテルナンテラ レインキー
・ベトナムゴマノハグサ
・ショートヘアーグラス
●導入予定の水草
・ニューラージパールグラス
・陰性水草 数種
次に、水草の処理と並行してソイルを全て新しいものに交換します。
ソイル中に繁殖したバクテリアによる水質浄化作用がスタートの状態に戻ってしまいますが、再びスネールの侵入を許しては元も子もないので、万全を期したいと思います。
使用するのは吸着系ソイルの中では定評のあるプラチナソイルのスーパーパウダーです。
栄養系ソイルで定評のあるADAのアマゾニアの使用も検討しましたが、アマゾニアは導入初期に面倒な集中換水が必要なことと、吸着系ソイルのほうが生物濾過機能の低下を補える可能性があることを考え、今回はプラチナソイルを使用します。
水槽内の生体への影響を最小限に抑えるつつ、スネールを駆除する!
さて、このようなかたちで繁殖したスネールを駆除しようと思うのですが、気を付けなければならないことは生体への影響をいかに少なくするかということです。
本来であれば水質が安定するこの時期に半リセットを実施することは避けるべきだと思います。
しかし、スネールが今以上に繁殖することで水槽管理のモチベーションが下がってしまうことは避けたいですし、対処するのであれば可能な限り被害が少ないうちに実施したいと思うのです。
生体への影響を抑えるポイントとしては、生物濾過機能を低下させないこと、すなわち、硝化バクテリアを減少させないようにすることです。
そのためには、まず、15Lのバケツに生体と飼育水を半分移動させ、そこに外部フィルターとエアレーションを接続します。
その間に、水草の処理は別のバケツで処理を行ない、また水槽のソイルを交換します。そして、最後に水槽に生体と飼育水、水草を戻すことで実質的に半分の換水を行なったことと同様にできるのではないかと考えています(実際にはソイルを入れ替えているだけバクテリアは減少するはずですが)。
さて、こうして計画を立ててみると非常に大がかりな作業になってしまいまそうです。
したがって、日程の都合上、実施するのは少し先になってしまいそうですが、スネールの様子を見つつなるべく近いうちに実施したいと思います。
続編を乞うご期待!