こんにちは、Shakky's Aquaです。
今回は、レイコン用の水槽の撮影についてのお話です
レイコン2020の撮影は無事に終わったけれども…
さて、先日レイコン2020の撮影が無事に完了しましたよとお話しました。
しかし、振り返ってい見ると反省点が多かったというのが正直なところです。
水槽のレイアウトや管理についてはこちらの記事ですでにお話したとおりですので、今回は水槽を一眼レフで撮影にあたって注意すべきことを詳しく書いてみたいと思います。
撮影技術の差は順位の差?!
レイコンはアクアリストにとって年に1度の大勝負ですから後悔の無い写真を撮りたいと誰しも思うものだと思います。
近年はスマホでの応募も可能になっており、参加の敷居がぐっと下がってはおりますが、やはりクオリティにこだわるなら一眼レフで撮影したいところです。
実際のところ世界水草レイアウトコンテストが写真に審査される以上、撮影の技術はかなり大きな部分を占めていると思っています。
趣味で少しばかり一眼レフでの撮影の経験があるわたしにとって、その辺は有利かなと思っていますが、一眼レフはあるけどあまり使ったことないよというかたも、そんなに難しくありませんので、この機会に覚えてしまいましょう。
ではまず初めに、ADAが紹介している一眼レフでの撮影テクニックを参考に基本的なテクニックについてお話いたします。
撮影テクニック 基本編!
1、器具を外す
撮影した時にフィルターの吸排水口やヒーターのコードなどが写ってしまうとせっかくのレイアウトが台無しになってしまいますので、すべての器具を取り外して人工物が写らないようにしましょう。
2、水槽への写り込みを防ぐ
水槽前面のガラスに部屋や屋外の明かりが写りこんでしまうと水槽内が白くぼやけてしまいますので、カーテンをすべて閉め、部屋の明かりを消します。
それでも屋外の明かりを完全に遮断できない場合は夜間に撮影するとよいでしょう。
また、撮影する前に室内や自分自身が水槽に映りこんでいないかよく確認しましょう。
なお、カメラの内臓ストロボを使用すると水槽前面のガラスに映りこんでしまいますので要注意です。
3、水槽の上部を遮光する
水槽上部の照明の明かりがカメラに映りこむと水槽内が白くぼやけてしまい、水槽内の色が薄くなってしまうため、水槽前面上部に遮光用の黒いボードを設置します。
ボードはホームセンターなどで販売しているプラスチック製のパネルなどを塗装してもよいですし、段ボールに黒色の紙を貼ってもいいと思います。
水槽上部だけでなく水槽前面を囲うように設置するとなおよいでしょう。
4、三脚・レリーズを使う
これは最も初歩的で最も重要なポイントだと思いますが、撮影には必ず三脚を使用しましょう。
カメラを手でもって撮影したり、台の上に固定して撮影しようとしても必ず手ブレがおこります。
構図や設定等を変えながら、そして熱帯魚が良いポジションに来てくれるまで何度も撮影することになりますので、納得できる写真をとるためにはかなり時間がかかります。
ですので三脚がないとかなり疲れてしまいますよね。
ちなみに、私はこちら三脚を使用していますが、安価に購入できるものもありますので探してみてください。
なお、レリーズ(シャッターを切るための機器。内臓のシャッターを切ることで起きる手ブレを防ぐことができる)についてはカメラをPCで繋いだり、セルフタイマーを使用したりすることで代用できなくないので必須ではないかもしれませんが、あると便利です。
5、カメラを設定する
ADAの応募ガイドによると、カメラ設定は下記のとおりにすることが推奨されています。
撮影モード 絞り優先モード(A)
ISO感度 800~1600
絞り F5.6~8
レンズの設定 オートフォーカス
レンズの種類 標準ズームレンズ 焦点距離は標準域(35mm)で撮影。
ホワイトバランス オート
露出 自動露出の場合、露出補正を行い何枚か撮影して適正露出に設定します。
とはいってもあまりプログラムモード以外で撮影をしたことがない方にはわかりづらいと思いますので、少し解説したいと思います。
絞りとシャッタスピードとは?
絞り優先モードとは、自分の好きな絞り値(F値)にすれば、シャッタースピードの設定をカメラが自動的に最適な露出(≒写真の明るさ)となるように設定してくれる撮影モードです。
絞り値とは、レンズから入る光の量を調整する部品である絞りをどの程度開放するか(または絞るか)を表す数値です。
絞り値が小さければ(=絞りを開放すれば)カメラに入る光が大きくなりますし、逆に絞り値が大きければ(=絞りを絞れば)カメラに入る光が少なくなります。
つまり、絞り優先モードは、自分の設定した絞りに応じて適切な明るさになるようにシャッタースピードを短くしたり長くしたりしてくれるモードということになります。
絞り値が小さければより多くの光を取り込めますので、シャッターを開けておく時間が短くても適切な露出になり、逆もまたしかりです。
シャッタースピードを短くするには?
ここで重要なポイントはシャッタースピードが長いと、たくさんの光を集めることができる反面、動く被写体がブレて写ってしまうということです。
よって、水槽を撮影する場合に泳いでいる熱帯魚をピタッと止めて撮影するためには、シャッタースピードを短くする必要があります。
しかし、絞り優先モードでは被写体の明るさと絞りに応じてシャッタースピードが自動的に決まってしまうので、被写体が暗い場合はシャッタースピードが長くなり、いくら撮っても熱帯魚がブレブレになってしまいます。
水槽の撮影以外ですと内臓ストロボを使用して簡単に被写体を明るく照らすこともできますが、すでに述べたように水槽の撮影においては内臓ストロボは使用できません。
カメラから離れたところで使用できるタイプのストロボをカメラとコードで接続して水槽の上部から照らすことも可能ですが、素人にはなかなか手が出しづらいところでもあります。
ということで、試しに上記の設定で撮影してみて熱帯魚がブレてしまうようでしたら照明を追加しましょう。
照明であれば常に水槽に設置しておけますし、水草の成長のためにも明るいに越したことはないですからね。
実をいうと我が家も照明が不足気味でして、現在使用しているテクニカのインバーターライトから、近々アクロ トライアングル2灯に切り替えようと思っています。
ちなみに被写体が明るければ、ISO感度(デジタルカメラが光をとらえる能力)を下げることができますのでノイズの少ない綺麗な写真を撮ることができます。
逆にISO感度を上げれば少ない明かりでも明るく撮影することは可能ですが、その分ノイズが多くなりますので要注意です。
マニュアルモードがおすすめ!
さて、絞り優先モードではシャッタースピードを自動で設定してくれるとお伝えしましたが、マニュアルモードではシャッタースピードも任意に設定できます。
はじめからマニュアルモードで撮影すると難しいと思いますので、絞り優先モードで撮影してみて、そのままの設定でマニュアルモードに変え、少しづつシャッタースピードだけを変えてみると変化がよくわかると思います。
もっとも綺麗に映る設定をいろいろと試してみるときっと楽しいと思いますよ!
やっぱり照明を変えねば!
ちなみに、今私が使用しているのは数年前に購入したCanonのEOS kiss X7です。
現在は後継機のX10がEOS kissシリーズの最新モデルのようですね。
EOS kissシリーズは、一眼レフの代表的なエントリーモデルですのでお値段はかなりお手頃に設定されています。
一眼レフの中ではかなり小さいので、ちょっとした外出時に気軽に持ち出せるのがお気に入りポイントです。
あくまで私の場合ですが、今回の撮影時ではISO400、f5.6、1/60秒に設定しました。
先ほども申し上げましたように明らかに照明不足でシャッタースピードを長くせざるをえなかったのが残念です。
本当であればISO400、f8、1/180くらいで撮りたいのですが、外部ストロボ買おうかな…
ちなみに、予備照明のカミハタ ヴォルテスは水槽の背面から照らすことで背面が空のように見える演出に使用しました。
ADAが水槽用LEDバックライト「ライトスクリーン60/90」を販売していますので、簡単に水槽背面が輝く演出をすることもできますが、なかなか手がでませんので…そのうち自作してみようかなと思っております。
カメラにこだわりだしたら沼!
ちなみに撮影する際に水面にドライヤーの風を当てることで水面が波打つ演出をすることもできます。
こうすることによって水面に浮かぶゴミを目立たなくさせる効果もあるようです。
ということで今回はカメラの設定についてお話いたしました。
カメラ本体やレンズの話、さらには現像については、より詳しい方にお譲りするとしまして、とにかく水槽の撮影には照明が重要ですよということをお伝えしたいと思います。
いつかは買いたいフルサイズ一眼!
水槽もカメラもまだまだ勉強中ですが、どんどん上を目指していきたいと思いますので、いつかはカメラももっといいものを買いたいなと思っております。
そのためにも撮影のしがいがある水槽を作らないといけませんけどね…
これからも精進しますので、引き続きご支援の程よろしくお願い致します。
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