こんにちは、日向を愛するひと、水槽のディオゲネスです。
今回、先日注水した山岳水槽に生物濾過サイクルを作るためにパイロットフィッシュとしてネオンテトラを投入しましたよというお話です。
ミスト式で立ち上げた山岳水槽は注水後もとりあえず順調!
さて、ミスト式でキューバパールグラスを育てておりました山岳水槽に注水したのが4日前のこと。
今のところキューバパールグラスに大きな異変はみられず、むしろ光合成によって葉に気泡をつけるなど、とりあえずは水中環境に適応してくれたようです。
しかし、Co2添加なしでの管理となりますので、急に調子を落としてしまうということもありえますので、引き続き慎重に観察していきたいと思います。
生物濾過システムとパイロットフィッシュについてのおさらい!
さて、そんな山岳水槽にこの度ネオンテトラ3匹とヤマトヌマエビ1匹投入しました。
これは、いわゆるパイロットフィッシュといわれる水槽内に生物濾過サイクルをつくるためのものです。
生物濾過サイクルとは、水槽内に発生する有害物質をバクテリアによって無害化する仕組みですが、ここではひとまず生物濾過サイクルが出来上がるまでの流れについて、おさらいしておきましょう。
- 生体が排出する糞や食べ残しからアンモニア(有害)が発生
- アンモニアを餌として分解するバクテリアが繁殖
- アンモニアが分解されて亜硝酸(有害)が発生(立ち上げ約1週間後~)
- 亜硝酸を餌として分解するバクテリアが繁殖
- 亜硝酸が分解されて硝酸(ほぼ無害)が発生(立ち上げ約3週間後~)
- 硝酸は換水により水槽外へ排出
以上は生物濾過サイクルが立ち上がるまでの流れですが、要するに、水槽内に生体を入れると有害物質であるアンモニアや亜硝酸が発生するため、十分なバクテリアが存在していないと生体は生きてはいけないわけです。
しかし、そのバクテリアを繁殖させるためには、まず最初にその餌となるアンモニアが存在しないといけないのです。
そこで登場するのがパイロットフィッシュといわれる生体で、水槽内に生物濾過サイクルが作られる起点となるアンモニアを発生させる役割を担います。
パイロットフィッシュは環境の変化に強い生体なら何でもよいのですが、生物濾過サイクルが立ち上がった後も飼育することを考えると、ネオンテトラやアカヒレが選ばれることが多いようです。
こうしてパイロットフィッシュのおかげで、水槽内に生物濾過サイクルが作り上げられて初めて、水槽が立ち上がったといえるわけですね。
実際に投入したネオンテトラの様子はこちら!
さて、実際に山岳水槽に投入したネオンテトラの様子がこちらです。
ちなみにこちらのネオンテトラは隣の水草水槽から移しました。
山岳水槽には最終的にトランスルーセント・グラスキャットを水草水槽から移す予定なので、3匹のネオンテトラはしばらくの間の仮住まいということになります。
水槽のコケ対策にはヤマトヌマエビ!
また、全面に植えてありますキューバパールグラスのコケ対策としてヤマトヌマエビも投入したのですが、近くで見るとなかなか迫力がありますね;
ヤマトヌマエビは水質の変化にあまり強くはないのですが、山岳水槽の注水時に水草水槽の水を使用したこともあり、投入後も暴れることなくいつも通りコケをツマツマしています。
ヤマトヌマエビはコケ以外にもキューバパールグラスの枯れた葉なども食べてくれますので、キューバパールグラスを維持管理するうえで欠かせない存在かもしれません。
立ち上げ完成まで3週間の予定!
ということで、今回は山岳水槽への生体投入の様子をご報告いたしました。
実際に、生物濾過サイクルが立ち上がるまでには3週間ほど時間がかかると思います。
しかし、こちらの水槽には以前使用していた濾材や水草水槽の水を使用しているため、ゼロから水槽を立ち上げるより早く立ち上がるような気がしています。
したがって、水槽内の亜硝酸の数値が減少次第、トランスルーセント・グラスキャットを引っ越しさせる予定です。
ちなみに、水槽の水質測定には、6種類の指標を簡単に測定できるテトラの定番試験紙を使用しています。