こんにちは、日向を愛するひと、水槽のディオゲネスです。
今回は、気孔石を用いた山岳レイアウト水槽を立ち上げましたのというお話です。
とりあえず水槽は立ち上げたけど道のりはまだ長い!?
さて、気孔石を購入しましたという記事を2018年5月31日に書いてから早3週間。
計画に計画を重ね、あぁでもないこうでもないとレイアウトを研究したり、植栽予定のキューバパールグラスにせっせと霧吹きをかけたりと、忙しく3週間を過ごしておりましたが、やっと新しい水槽を立ち上げることができました。
今回の水槽の目標は、
- 石組レイアウトにおける構図のバランスのとり方を研究する
- ミスト式の立ち上げによって、急傾斜の山岳風景を再現する
- 岩1種類と水草1種類という限られた要素で魅せる水景を作る
特に、3の部分は引き算の美学とでも言いましょうか、非常にセンスが問われる部分でありますので、その当たりの評価は後ほど皆さんにしていただくことに致しましょう。
ちなみに、とりあえず立ち上げは終わりましたが、今回は急斜面を崩壊させずに作るために、「ミスト式」という最初から水を入れないで水草を育てる方法で立ち上げを実施していますので、実際に注水し生体を導入するのは約1か月後となる予定です。
まだまだ先は長いですね;
水槽立ち上げの解説(石組編)!!
では、前置きはほどほどにして、さっそく立ち上げの様子を見てみましょう。
まず初めに、ミスト式キューバパールグラス培養水槽を空にしてから綺麗に洗浄し、洗濯ネットに入れたリングろ材と気孔石を配置していきます。
こちらの水槽の濾過は「ジェックス コーナーパワーフィルター1」通称「F1」1台で回す予定のため、濾過力にやや不安がありましたので、底床の下にリングろ材を入れることで濾過力を補います。
また、こうすることによってソイルを節約できるという効果も期待できて一挙両得です。
ここで、あらかじめ想定していた通りの誤算であります「親石が水槽天面からはみ出してしまう」という状況が発生しましたが、どうすることもできないので華麗にスルーしつつ作業を進めます。
石の大まかな配置が決まりましたら左奥にコーナーパワーフィルターを設置し、ソイルが流出しないように石や水槽面の間にウールマットを詰めていきます。
ここで手を抜くと、あとあと崩壊の危機に見舞われますので慎重に行っていきます。
そして、できるだけ急斜面になるように慎重にソイルを敷いていきます。
狭い範囲にソイルを敷いていくのはなかなか難しかったのですが、我が家の台所にありました「大さじ計量スプーン」が大活躍してくれました(調理道具としてはお釈迦になりましたが)。
なお、底面のソイルは粗いものを使用し、表面には細かいものを使用することで、通水性と水草の根張りの容易さを両立しています。
表面に使用したのは吸着系ソイルでお馴染みの「プラチナソイル スーパーパウダー」です。
今回はミスト式ですので水草が抜けて浮いてしまう心配は少ないのですが、のちのち植えなおすことも考えて、使い慣れたものを使用しています。
また、ソイルを敷くのと同時に「テトラ イニシャルスティック」を規定量埋めておくことで立ち上げ後の栄養不足を防ぎます。
水槽立ち上げの解説(植栽編)!!
ソイルが敷き終わりましたら、いよいよ植栽です。
ちなみにこちらがミスト式で1か月育てましたキューバパールグラスの一部です。
当初に比べて数倍にも増えたでしょうか。
チャームさんで最初に購入したのが、こちらのビバリウム用の4cm角たった1個でしたから、本当に驚くべき成長力です。
こうして最初のものと見比べてみると、葉の色がかなり違いますよね。
実はこれ、水上葉に比べて水中葉のほうが色が薄く鮮やかになるというキューバパールグラスの特徴ですので、ミスト式という水上での栽培でも、きちんと水中葉を展開させられていることが良くわかります。
なお、このキューバパールグラスの培養の過程については、こちらの記事をご覧ください。
そして、実際に植栽したものがこちらになります。
【正面】
【上面】
いかがでしょうか。
ソイルを高く盛り上げ分、構想時の荒々しい山脈感は薄れてしまいましたが、それでも全体の構図のバランスは結構うまくできたのではないかと自負しています。
この後の工程は、霧吹きをたっぷり吹きかけてからラップで密閉し、キューバパールグラスがしっかり根を張るまでただ待つだけです。
満遍なくキューバパールグラスを植栽できましたので(ただ置いただけですが)、もしかしたら予定より早く注水できるかもしれません。
30cmキューブ石組水槽は初心者におすすめ!?
ということで計画から1か月を経てようやく実現した、山岳水槽。
やはり水槽の立ち上げは楽しいなと改めて実感いたしたまし。
もしアクアリウムに興味がありましたら、ぜひ一つ水槽を立ち上げてみてはいかがでしょうか。
30cmキューブ水槽なら場所もさほど必要ありませんし、なにより予算がかなり抑えられるので(水槽・フィルター・素材など含めて1万円あればとりあえずそれらしいものは作れます)最初に購入するなら絶対におすすめです。
こちらで水草水槽初心者向けの購入するものリストを紹介をしています。
また、今回のような石組と1種類の前景草によるレイアウトも初心者の方にはオススメかもしれません。
石組だとある程度適当に組み合わせただけで、それらしいレイアウトになり易いですし、特に今回使用したキューバパールグラスはある程度硬度の高い水質を好みますので、組み合わせとしては定石なのではないかと思います。
ちなみに、今回使用した石はこちらの「形状おまかせ レイアウトセット」です。
届いてみるまでどんな石なのかわからない代わりにお安いという商品ですが、限られた素材の中から石の表情を活かすレイアウトを考えるというのも、楽しみ方のひとつではないでしょうか。
レイアウトの練習としては最適です。
ということで、長くなりましたが、山岳水槽立ち上げの紹介でした。
立ち上げ後の様子については続編をどうぞご期待ください。